目次
本の概要・読むべき人
中国株のカリスマと呼ばれる戸松 信博 氏が株価チャートの極意を伝授。
株価チャートを一から紐解き、売買の判断方法を100パターンの株価チャートをもとに解説されています。
NISAの設定も完了し、次のステップとして株式投資を考えている人
株式投資のスキルを向上させたい人
が読むべき一冊となっています。
特に以下の表の黄着色部に該当する人におすすめです。
株式投資をしていくうえで株価チャートから判断するテクニカル分析は欠かせません。
本書では、テクニカル分析に必要な知識からその活用法までみっちり解説されていますので、売買判断の引き出しが増えること間違いなしです。
著者の紹介
戸松 信博さん
大手レコード会社に在籍しながら、中国株に注目し、独自の投資研究を積まれます。
1999年より中国株専門の情報発信を開始し、詳細で的確な分析から中国株のカリスマと呼ばれるようになります。
現在はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社 代表取締役社長で、日本株、中国株、米国株など投資情報の発信やファンドを運営しているそうです。
本書以外にも
1時間でわかる株価チャートの読み方
株で儲ける!損切りの一番やさしい教科書
などを執筆・監修されています。
本の要約・ポイント
ポイント①株価チャートの基本
過去の値動きをグラフとしたものがチャートです。
チャートは時間をあらわす横軸と株価を表す縦軸で構成されており、このチャートの形状とさまざまな分析ができるテクニカル指標を駆使することで株価の高低、トレンド、過熱感などを相対的に判断できます。
また出来高を見ることで、その銘柄がどれだけ売買されたかを表しており、人気や相場の勢い、トレンドの動きを判断する材料になります。
株価の始値、終値、高値、安値を示すのでローソク足です。チャートを読むためにはこのローソク足について知るのが第一歩になります。
ローソク足でつくられる基本のチャートパターンである三山・三尊、三川・逆三尊、三空、三兵、カップウィズハンドル、フラッグ、ボックス、トレンドライン、押し目など実際のチャートを示しながら詳細に説明されています。
本書では、こういった株価を読むための基礎から学ぶことができます。
ポイント②ローソク足+移動平均線で分析
代表的なテクニカル指標として、移動平均線が挙げられます。移動平均線とは、株価の一定期間の平均値の推移を折れ線グラフとしてつないだものです。
ローソク足との位置関係から売買の勢いが確認できます。
この移動平均線とローソク足の組み合わせから判断していく手法が数多く紹介されています。
・トレンドの有無の確認方法
・支持線・抵抗線としての活用
・デッドクロス、ゴールデンクロス
・パーフェクトオーダー
ポイント③テクニカル指標を使って分析
移動平均線以外にもテクニカル指標は数多くあります。
代表的なトレンド系指標やオシレータ系指標、ローソク足の代わりに表示する特殊なチャートなども紹介してされています。
・ボリンジャーバンド
・一目均衡表
・パラボリック
・エンベロープ
・サイコロジカル・ライン
・RSI
・ストキャスティクス
・RCI
・DMI
・MACD
・平均足フィボナッチ
テクニカル指標は単体でも機能しますが、複数組み合わせることでより精度が高い判断ができるようになります。
プロの投資家がどういったところに着目しているのかが、本書を読破できるころに自然と身に付きます。
終わりに
本書では、株価チャートを一から紐解き、売買の判断方法を100パターンの株価チャートから学べます。
そのため、
NISAの設定も完了し、次のステップとして株式投資を考えている人
株式投資のスキルを向上させたい人
におすすめの一冊となります。
ただし、個別株投資はリスクも大きくなりますので金銭的に余力がある範囲で行うことをおすすめします。
余力がない人、リスクを取りたくない人はNISA枠で積立投資をしていくのが一番いいです。
そういった人には【いちばんカンタン!投資信託の超入門書】がおすすめです。こちらもレビューしていますので参考にしていただければ幸いです。
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