目次
本の概要・読むべき人
投資信託の基本を金融業界に30年間従事しているファイナンシャルプランナー湯之前敦 氏が解説。
投資信託の特徴から注目すべきポイントや知っておくべき用語を学べます。
これから積立NISA,iDeCoを始めようと考えている人
投資に興味がでてきた人
がまず最初に読むべき一冊です。
特に以下の表の黄着色部に該当する人におすすめです。
投資経験0の人が最初に実践しやすい投資が投資信託になります。
その投資信託について基本から応用まで情報が提供されていますので投資初心者はもちろん、投資上級者にもおすすめの一冊です。
まずは投資信託を学ぶことでFIREの足掛かりをつかみましょう。
著者の紹介
湯之前 敦さん
ファイナンシャルプランナーとして、30年間金融業界に従事。
2022年現在も現役として活躍し、これまで1000件以上の相談を解決。
また国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリストとしても活躍されています。
本書以外にも
いちばんカンタン!資産運用の超入門
どんどんお金を増やす!かしこい資産運用術
などを執筆・監修。
本の要約・ポイント
ポイント①投資信託とは何か?
投資信託とは投資家から集めたお金で専門家が株式や債券を運用する金融商品です。
投資信託に投資することで専門家が運用した成果の一部を還元してもらえます。
投資信託で注目すべきバロメータはとして
純資産総額:人気や運用状況を表す値。
基準価額:純資産総額/総口数
譲渡益:投資信託を売買することで得た利益
分配金:運用実績に基づいて得られた利益を投資家に配分するもの
トータルリターン:投資信託の一定期間の利益率
騰落率:基準価額の一定期間の変動率
これらの情報は目論見書=投資信託の説明書 を見ることでわかります。
また目論見書では、投資信託の目的・特色、投資のリスク、運用実績、手続き・手数料などが把握できます。
そのため、投資信託を購入する前にはまず目論見書に目を通すことが必要になります。
ポイント②投資信託の買い方~まずは積立NISAを始めよう~
投資信託を始めるにあたり、まず最初に口座の開設が必要になります。
私のおすすめはSBI証券もしくは楽天証券です。
口座は一般口座と特定口座を選択できますが、一般口座は事務処理が多くなるので特定口座を選ぶことをおすすめします。
さらに源泉徴収のありなしを選択する必要がありますが、こちらも事務処理のことを考えると源泉徴収ありとしておくほうがいいでしょう。
購入・解約・運用中にかかるコストとしては
①販売手数料:投資信託購入時にかかるコスト
②信託報酬:運用管理費
③信託財産留保額:解約時の手数料
④収益に対する税金:譲渡益、分配金の20.135%に税金がかかります。
NISA口座枠内で投資した投資信託では④の収益に対する税金がかからなくなります。
そのため、NISAを最大限利用するのが、必須になります。
2024年1月からは新NISAも使えるようになります。
制度を確認して、投資の戦略を立てておくようにしましょう!
ポイント③投資信託の種類
投資信託には様々な種類があります。
その中から何を選ぶのか決める際に押さえるポイントは次の4つです。
①何を使って運用するのか
②どんな運用方針にするのか
③どんなリスクがあるのか
④現在までの運用実績はどうか
この情報を手に入れるのも目論見書を見ればOKです。
投資信託の種類を紹介していきます。
・インデックス型ファンド:日経225などの指数に連動するファンド。コストが安いことが特徴。おすすめです。
・アクティブ型ファンド:ファンドマネージャーが指数を超えることを目標に運用しているファンド。コストが高いが、ファンドマネージャーの腕によっては利益を多く出せる可能性がある。
・不動産投資信託(REIT):不動産に投資して、運用益を投資家に分配するファンド。
・ETF:投資信託は売買できるのが1日1回で、また売買完了までにタイムラグがあります。一方で株は取引時間内ではいつでも何回でも売買ができます。この株と同じように売買できるのがETFです。
終わりに
本書では、投資信託の特徴から注目すべきポイントや知っておくべき用語を学べます。
そのため、
これから積立NISA,iDeCoを始めようと考えている人
投資に興味がでてきた人
にはまず最初に手に取ってもらいたい一冊です。
NISAの設定が完了して、個別株投資にも挑戦したい方はこちらの記事を参考にしてもらえれば幸いです!
【いちばんカンタン!株の超入門書】レビュー 投資の基本を学ぶ (maruo-blog.com)